たいらんの日本語教師ぐるぐるサバイバル

日本語教師として生き残りたい「たいらん」が頭の中のぐるぐるを吐き出すブログ

留学生の進路指導に携わるときに心がけたいこと

先日、日本語学校の専任教員が集まる研修会に参加してきました。

まだ専任の経験が浅い私にとって、多くの先輩と交流できるすばらしい機会でした。

今日は、ベテランの先生方のパネルトークで印象に残ったお話があるので、書いておこうと思います。

 

進路指導か、進学指導か

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頭の中のぐるぐる


トークの中で、「進路指導で壁にぶつかったとき、どうしたらよいか」という話題になりました。

去年(2018年)初めて進路指導に携わった私も、学生の進路がなかなか決まらず、悩んでいた時期があったので、興味深く聞きました。
パネリストの先生方からのアドバイスとしては、「先輩に助言を求めること」「悩みを共有するひとをつくること」などが挙げられました。
 
その中でも、
 
「進路指導とは、その学生を知ることだ」
 
という言葉に、非常に共感しました。
 
私の前任校では、「進路指導」ではなく「進学指導」という言葉が使われていました。
この2つの違いはとても大きいと思います。
 
進学を目指す学生が入学することが前提の学校であるとはいえ、その学校では「とにかく進学させる」ことに躍起になっていました。
私もその雰囲気に流されて、なかなか進学先を決められない学生や、実力以上の学校ばかり受験して落ちまくる学生にイライラしてしまっていました。
 
でも、例えば、進学先を決めるのが遅いある学生は、やってみたい分野があるけれど、本当に自分に合っているか自信が持てずに悩んでいました。
それが、話を聞いているうちに、徐々にチャレンジする気になって、無事その分野の学校へ進学できました。
 
その学生を知り、学生が主体となって考える、その背中を押してあげること。
場合によっては、「帰国」を勧める勇気を持つこと。
 
 
このような言葉がパネリストの先生から語られ、「進学」だけが善であるかのような考え方は、間違っていたと改めて思いました。
 
 
逆に、進路を決めるのはあくまで学生です。
こちらが良いと思う助言をして、それが受け入れられなかったからと言って、イライラすることはないのだとも思いました。
 
それでは、またあしたんぼ!